金属アレルギーについて

現在歯科治療において主に使用されている金属は、金銀パラジウム合金と銀合金。 耐久性もあるため保険治療の「銀歯」と「歯の土台」として長年使用されています。
金属アレルギーについてイメージ1
銀歯:主に12%金銀パラジウム合金
パラジウム その他
12% 50% 20% 16.50% 1.5%(亜鉛・インジウム・ガリウムなど)

歯の土台:主に銀合金
インジウム 亜鉛 スズ
73% 9% 10% 8%

口の中の金属は常に唾液にさらされており、イオン化しやすい金属では金属イオンとしてタンパク質と結合し「異種タンパク」を作り、これが異物とみなされます。自分の体を守る免疫は、細菌・ウイルスなどの「異物」を排除して病気になることを防ぎます。免疫が本来、敵でない金属に反応して起こるものが「金属アレルギー」です。

金属アレルギーの起こりやすさ

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*チタンは生体親和性しやすいため、アレルギーが起こる確率はほとんどありません。

「金属アレルギー」によって口の中や全身にいろいろな症状が出てきます。

金属アレルギーの起こりやすさイメージ1 お口の中:
口内炎・口唇炎
舌炎・舌痛症
扁平苔癬など

金属アレルギーの起こりやすさイメージ2 全身症状:
手足の湿疹・かぶれ、
全身性接触皮膚炎
掌蹠膿疱症など

お口の中の金属は、常に唾液にさらされているため体内に取り込まれています。その
1つの例が「メタルタトゥ」です。溶けだした金属が歯茎に浸透して着色してしまうものです。
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金属アレルギーの可能性・歯茎への影響・見た目が審美的でないなどの理由から、最近では金属を使わない「メタルフリー治療」へ移行しています。

当院での「メタルフリー治療」

ジルコニア
メタルフリー治療イメージ1
eーMAX
メタルフリー治療イメージ2